油山市民の森からのお知らせ

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2022/11/18 きのこ豆知識
ムラサキシメジ(紫占地)

■生える時期
晩秋に生えるきのこです。(福岡県では10月下旬から12月上旬)
■生える環境
広葉樹林、針葉樹林、竹林など様々な場所で観察することができます。腐生菌(落ち葉分解菌)なので、森の中の落葉が多く積もっている場所では見つかる確率は高くなります。
■特徴

↑きのこの傘の大きさは幼菌(3センチから5センチほど)です。小さい個体はきれいな藤色をしていることが多いです。
↑成菌で、傘の大きさが10センチほどありました。比較的乾燥しやすい場所だったため傘の色が白っぽく色あせていました。

↑老菌になると、傘の色はやや褐色に変化してきます。
↑幼菌や新鮮な個体の場合は、ヒダの色が傘と同じ色をしています。
↑大きく成長していくと、ヒダの色も白っぽく色あせていき最終的には褐色になります。
↑柄は繊維質で、光にかざすと光沢があるように見えます。ヒダと柄の境目部分は白っぽく粉状になっていますが全体的には藤色です。菌糸は白色です。
↑ムラサキシメジ成菌。栄養に富んだ場所ではきのこ自体もより大きくしっかりとした形になることが多いです。乾燥してしまうと全体的に白っぽく色あせたような感じになります。
↑断面です。菌糸がしっかりと敷き詰められており、肉質はしっかりとしています。

↑ムラサキシメジは腐生菌(落ち葉分解菌)と呼ばれるグループに入り、森の中にたまった腐葉土などを食べて成長していきます。なので、周囲の落ち葉をめくっていくとこの写真のように、白い菌糸を観察することができます。

↑落ち葉に広がる白い塊を拡大してみました。よーく見てみると、白っぽい糸(菌糸)が幾重にも重なっていました。
■似ているものがたくさん!(紫色のきのこ編)
一言に「紫色のきのこ」といってもその種類はたくさんあります。今回はよく似ている2種類のきのこを紹介します。
【フウセンタケの仲間】

秋の山では比較的出会うことができる「フウセンタケの仲間」。この仲間は種類によって若い個体(幼菌、成菌)のとき傘もヒダも紫色をしていることが多いです。
↑「フウセンタケの仲間のヒダ」
裏返してみてみると、一瞬ムラサキシメジにそっくりです。しかし、「フウセンタケの仲間」だった場合、胞子が成熟するとヒダの色が褐色、また柄の上部にオレンジ色の蜘蛛の巣状のツバが出現することも大きな特徴になります。

↑成熟した個体です。ヒダが褐色に変化していました。
【コムラサキシメジ】

「コムラサキシメジ」はムラサキシメジと同じ仲間になります。そのため、図鑑などではよく一緒のページで紹介されることが多いきのこです。ムラサキシメジに比べるとスリムな形をしていて、背も高いことが多いです。また、こちらのきのこは夏から秋に生えるきのこなので11月の寒い時期に突入すつと、ほとんど見る機会はなくなります。

★コムラサキシメジについては以前紹介してるのでこちらをご覧ください★(文字をクリックするとページが移ります)

参考
増補改訂新版 日本のきのこ(山と渓谷社)
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