油山市民の森からのお知らせ

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2021/09/10 きのこ豆知識
ヤナギマツタケ(柳松茸)


■生える時期
6月頃から9月ごろまで見ることができます。
■生える環境
広葉樹(ニレ、ニワトコ、ヤナギ、ポプラ、エノキ、カエデなど)の古い幹や切り株に束生します。

↑サクラの木に生えていたヤナギマツタケ幼菌。
特徴
傘は5センチから15センチ、表面は黄土色から褐色で、平滑ですが場所によってはシワが目立つ個体もあります。

↑傘の表面のしわがあまり目立たない個体

↑傘の表面のしわが目立つ個体

↑ヤナギマツタケは乾燥具合によって「傘の色」が大きく変化します。左の個体は10分ほど外に置いていた個体。右の個体は、採取直後から袋にしまっていた個体です。


↑乾燥すると「しわ」がよく目立ちます。(下側からライトを当てて撮影しています。)
ヒダは密。幼菌のときは白っぽい色をしていますが、成熟するとチョコレート色(暗褐色)となります。

↑幼菌の時、ヒダの部分には膜質のツバがおおい被っています。これは、未熟な状態の時に昆虫などにヒダが食べられないように守っているものです。
↑膜質のツバ拡大写真。傘や柄の構造とは違い、ふわふわのクッションのような肌触りをしています。ひんやりしていて気持ちいです。

↑未熟な個体はヒダが白色になっています。

柄は繊維状でしっかりしていて、ひだと柄の境目付近に大きな膜質のツバをつけています。ただし、雨が降ったり風が吹いたり、動物たちに食べられる場合は、ツバが無くなっている場合もあります。ツバの表面には胞子が落ちてチョコレート色(暗褐色)になっています。
↑ツバの表面は茶色くなっています。
↑「ヤナギマツタケ」食菌容疑者を発見!
↑きのこ自体は、ハサミムシの仲間やだんごむし、ナメクジなどによく食べられています。
また根元付近の柄には、細かなささくれもついています。

↑柄のササクレはとても小さいので、よく見ないと分かりにくいかも…
肉はしっかりしていて、ほぼ白色です。
↑柄を輪切りにした状態です。菌糸が敷き詰められています。
■名前の由来
名前に「松茸」と付いていますが、「松茸」とは全く違うモエギタケ科(旧オキナタケ科)のきのこで、味や香りも異なります。
柳の枯れ木などに寄生しているが多いため、「柳(ヤナギ)」と名づけられました。、マツタケの意味は、松茸の香りに似ているところからきているそうですが…「マツタケ」の香りには程遠そうな感じがします…(香りや食感の感じ方は人それぞれです)
その他にも、食感がマツタケに似ているから。
柳の木から生えるマツタケに似たようなきのこだから。など名前の由来は諸説あります。

■食べ物としての「ヤナギマツタケ」
食用になり、イタリアでは昔から半栽培化され「pioppino」ピォッピーノの名で知られています。また、日本でも栽培かされていて、デパートやスーパーでもその姿をみることがあります。中国やタイなどの国で商業的に栽培され、生や乾燥品の形で輸出されています。
効能
柳松茸には食物繊維やカリウム、ナイアシンやリン、ビタミンB1、ビタミン2、ビタミンD、葉酸などが含まれています。柳松茸の効能には糖尿病予防や便秘の解消、改善、血行促進効果や骨粗鬆症予防、そして糖質の代謝を良好にしてくれたり、アルコールの分解を早めて二日酔い予防などに効果があるとされています
参考
世界きのこ大図鑑 ピーター・ロバーツ/著、シェリー・エヴァンズ/著、斎藤隆央/訳
原色きのこ全科 見分け方と食べ方 清水大典/著
山渓カラー名鑑増補改訂新版 日本のきのこ 今関六也、大谷義雄、本郷次雄 著
製作協力/DogaLABO
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