油山市民の森からのお知らせ

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2020/10/16 きのこ豆知識
オオワライタケ(大笑茸)


■時期
夏終わりから秋にかけてみることが出来ます。
■生える環境
腐生菌で、コナラ・シイなどの広葉樹、まれに針葉樹の枯れた幹、根元などに発生する大型菌です。北地や山地ではミズナラに、暖地ではシイに発生することが多いようです。

■特徴
傘の大きさは5センチから15センチ。初めは半球形だが、成長するとほぼ平らに開いていきます。表面の色は黄金色、細かい繊維が見え、乾燥するとやや光沢があります。
↑スギの根っこ付近からでていたもの

↑コナラの根元にでていたもの
ヒダは、はじめ淡い黄色ですが、成長するとさび色になります。根元は太く繊維質、柄の上部(ヒダに近い部分)には膜質のツバをつけています。ツバは、さび色の胞子が降り積もっていることもあります。肉質はしっかりしていて、苦みがあります。

↑きのこを持ち上げてみると、見事な株立ちでした。
■毒きのこ
食後5分から10分でふるえ、寒気、めまいなどの症状がでます。多量に食べると、幻覚、幻聴をともなう精神の異常興奮する場合があります。
■有毒成分
ヨーロッパにおける研究ではオオワライタケから“シロシビン”が検出されていますが日本のオオワライタケからは検出されなかったそうです。苦み成分としては“ジムノピリン(Gymnopilin)”が抽出されていますが、毒成分の本体はわかっていません。
■名前の由来(諸説あり)
・顔の筋肉がけいれんして、顔がひきつり、その状態が笑ったように見えたことから。
・誤って食べてしまうと幻覚など精神状態が異常になり、笑い出すこともあるから。

など、書籍やサイトによって名前の由来は様々でした。
また、平安時代末期に編まれた『今昔物語集』に

「尼共(あまども)、山に入り茸(たけ)を食いて舞う語(こと)」

と題された話で、森の奥から舞い踊りながら出てくる尼(あま)さんたちに樵(きこり)が出会い、質問をすると「餓死(がし)するよりましと思い路傍(ろぼう)のキノコを食べたらこのようになった」と答えたそうです。そのため、この記述に登場しているきのこはオオワライタケではないかと推測されています。
■さいごに
山の中で出会った黄色のきのこは、少し不気味で、名前のとおり幻覚作用も持ち合わせる怖いきのこでした。でもそんなきのこでも、私の中では思い出のきのこです。日本一周きのこ旅の時に、初めて出会ったきのこ人達。地元のきのこを案内していただいた時、立派なオオワライタケが生えていました。みんなでよってたかって写真撮影。それぞれの方向からオオワライタケの写真を撮っていました。そしてみんなで集合写真も撮影。気が付けばあれから2年経っていて、ふと携帯をみてみると、今年も同じ場所にオオワライタケがでていたそうです。住んでいる場所は離れていても、きのこを通して糸はどこまでも繋がっているようです。
メールを読み終わって、また、遊びに行きたい場所が増えました。

↑旅先の1枚
■参考
日本のきのこ(山と渓谷社 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編解説)
標準原色図鑑全集14菌類(今関六也・本郷次雄・椿啓介 著)
キノコの世界(朝日新聞)
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