油山市民の森からのお知らせ

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2020/07/04 きのこ豆知識
キイボカサタケ(黄疣傘茸)


■生える時期
5月から10月頃。
■生える環境
広葉樹林内や針葉樹林内の地上に発生します。低地でも亜高山帯でも見られるきのこで、一本見つかればその周りにも生えていることが多いです。
■名前の由来
傘の上にポツンと“いぼ”があることから、この名前がつきました。
■特徴
傘の大きさは、1センチから4センチほど。傘は円錐形や鐘形などで、大きくなると傘の縁が波打つ個体もあります。傘の中心には、名前の由来でもある小さな突起(いぼ)がありますが、成長中になんらかの刺激があった場合はその突起が取れていることもあります。
幼菌のときは、槍が空に向かって突いているような姿をしていることが多いです。

大きく成長すると、図鑑でもよく見慣れた形になります。成熟したきのこは、ヒダの色がだんだんと淡い肉色(これは胞子の色です)になっていきます。


ちなみに、なんらかの原因でイボがなくなった個体です。ちょっと古くなっているので、地面に倒れた時にでも小枝が当たって取れたかもしれないですねぇ。

■「毒きのこ」事例
胃腸系の中毒を起こすと言われています。
・1998年10月には、嘔吐・下痢を発症し病院へ。幸いにも翌日には回復し退院されたそうです。
・2007年7月に起こった事例では、夕方きのこを摂食。翌朝に嘔吐や下痢の症状を起こし、病院で治療を受けて自宅で静養していたが、脱水症状を起こし亡くなったそうです。
■「〇〇イボカサタケ」の種類
「イボカサタケ」と名のつくきのこはわかっているだけでも、他に3種類存在しています。

シロイボカサタケ(白疣傘茸)
キイボカサタケと同じような環境に生えることが多く、発生量も比較的多いきのこです。


アカイボカサタケ(赤疣傘茸)
黄色や白色と同じような環境に生えますが、発生量は少ないように感じます。(たまたま見れていないだけかもしれませんが…)
そして、なんと、シロイボカサタケも一緒に写っていました。こういうこともあるんですね。


ダイダイイボカサタケ(仮
ダイダイイボカサタケは残念ながら、まだ出会ったことがありません…。
※(仮)とは、仮称(かしょう)の略で、正式な名前は決まっておらず、仮に名前がついていることを言います。
■菌戦隊(くさびらせんたい) イボレンジャー
イボレンジャーは、きのこちゃんの創造によって生まれた、森の平和を守るために日々「分解者」として活躍しているヒーローです。森の中に積みあがっていく、落ち葉を土に戻す役割を担っています。

■さいごに
きのこは本当に面白い形が多い…。それは森の中を歩いていた時に偶然見つかったキイボカサタケからはじまりました。いつも見慣れているきのことはなにか雰囲気が違う…
「傘のてっぺんにイボがある!?」
当時はまだまだきのこの種類なんて知らなかった時代。だから図鑑を1ページ、1ページめくるのがやっとだったのですが、分かりやすい特徴のおかげで自力で見つけることが出来ました。そのときの嬉しさは、今でも鮮明によみがえってきます。“何か”を調べるってこんなに楽しいんだなぁ。と楽しさを知れた、そんなきっかけになりました。
■参考
日本のきのこ(山と渓谷社 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編解説)
くらべてわかるきのこ(山と渓谷社 吹春俊光監修)
医薬品情報21(http://www.drugsinfo.jp/2008/04/06-224813
製作協力/DogaLABO
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