油山市民の森からのお知らせ

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2020/06/06 きのこ豆知識
カニノツメ(蟹爪)


生える時期
5月から11月頃(梅雨時期にとくに多い)
生える環境
竹林、林道、もみがら、おがくずなど腐植が多い地上に発生します。
特徴
幼菌は、径1センチから2センチの白色で卵形、球形です。

熟すと殻皮(袋)をやぶり高さ5センチから7センチの腕(托枝)をあらわします。
写真は、殻をつきやぶって伸びだしている様子。

腕(托枝)は上部が細まりながら弓状にまがったような形となり、上の方から淡紅色で、地上に近いほど淡色になります。腕の内側に暗緑褐色の粘液(グレバ)があり、糞臭のような生ごみのようなとてもくさいにおいをはなちます。

カニノツメの根元には白色の根状菌糸束(こんじょうきんしそく)があります。根状菌糸束の先の方はほうき状に細かく分かれており、わらやもみがらの中に広がり、先端の菌糸が栄養をとっています。この根状菌糸束は落ち葉や枯れた根に入ることもあり、有機物を分解する力が強く、わらなどを白色に腐らせます。



名前の由来
本物の蟹の爪のように見えることからこの名前がつきました。
きのこちゃんクイズ!
今日はちょっとしたクイズを出そうと思います。みんな挑戦してみてね。
さて、問題です。“カニノツメ”はどれでしょうか?

正解は…

すべてカニノツメ(蟹爪)でした。

ちょっとひっかけ問題作りました(笑)
(きのこのカニノツメとは言っていませんので…)
ちなみに、№1ズワイガニ、№2アカテガ二、№3シオマネキ、№4タカアシガニ、№5ガザミ、№6ヒゲガニ、№7コメツキガニ、そして、最後がカニノツメ(きのこ)です。

さいごに
私がきのこについて勉強を始めたころ、1本のカニノツメに出会いました。当時、知らずにさわって匂いがめっちゃ臭い思い出しかなくて、実はちょっと避けていたきのこの一つです。しかし、きのこについて勉強していくうちに、「きのこと昆虫の関係はきのこの種類によって違う」ことを知りました。前回のヒトクチタケは主に甲虫類の虫たちがあつまりますが、カニノツメはハエ類がたくさん集めっているのをよく目にします。確かに匂いは全然ちがうから集まる生きものも違うんでしょうが、それなら同じ種類のきのこはどうなんでしょうか…?
人とおなじように、きのこたちにもいろんな個性があるんですねぇ。

参考
見る・採る・食べるきのこカラー図鑑(講談社 今関六也・本郷次雄監修 小川眞編著)
日本のきのこ(山と渓谷社 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編解説)

製作協力/DogaLABO
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