油山市民の森からのお知らせ

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2020/04/17 きのこ豆知識
トガリアミガサタケ(尖網笠茸)


■生える時期
3月から4月(場所により違いはあります)
『春を告げるきのこ』と言われることもあります。桜のつぼみが大きくなるころには、トガリアミガサタケも地上から顔をだしてきます。
 
■生える環境
イチョウの木の下に生えていたり…

スギ林に生えていたり…
サクラの木の下にはえたり、いろいろ所に生えています。わりと人が行き来するところに多いような感じです。

■特徴
子実体は卵型の頭部と太くて明瞭な柄とで構成されています。全体の高さは5-12センチ、またはそれよりも大型になるものもいます。頭部は茶色が濃ゆく、縦に走る脈がはっきりとしています。柄はゆがんだ円筒状で、白色ないし淡黄褐色で表面はざらつきます。頭部、柄を通じて中空。
頭部の窪みの内面に多数の子のうを作り、子のうの内部に胞子をつくります。子のうは細長い円筒状で無色・薄壁。先端に薄い円盤状の蓋を有し、成熟すれば蓋が外れて胞子を飛ばします。

トガリアミガサタケといっても、その形は様々…
同じ場所で観察していると様々な形に出会えました。

■海外での呼び方
英語でモレル。フランス語でモリーユ。イタリアではモルケッタとよばれ食用きのことして珍重されています。

■食毒について
食べれるきのこではありますが、子実体には微量のヒドラジンを含むため生食したり半生であるものは避けるようにしてください。また調理されたものであってもアルコールと共に食べると酔いを深め、悪心や嘔吐の原因になるともいわれています。大量に摂取した場合にめまいやふらつきなどを起こした例が報告されているそうです。
※触れたり、食べたりする際は、専門家の指示に従うようにお願いします。

■さいごに
トガリアミガサタケは、油山でもその姿を観察できる身近なきのこです。しかし、福岡県内いろいろなところを探してもなかなか見つけることができません…。
あるところにはあるけど、ないところには無い。本当に不思議なきのこです。
桜の花が咲くころに、そんなきのこたちを探してみてはいかがでしょうか?

※油山市民の森では採取は禁止されています。

参考
「北陸きのこ図鑑」(池内良幸著 橋本確文堂)
「日本のきのこ」(今関六也、大谷吉雄、本郷次雄編著 山と渓谷社)
「くらべてわかるきのこ」(吹春俊光監修 山と渓谷社)

製作協力/DogaLABO
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一般財団法人 
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