油山市民の森からのお知らせ

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2020/07/26 きのこ豆知識
タマゴタケ(卵茸)


■生える時期
6月から10月頃まで観察することができます。
■生える環境
菌根菌で、シイ・カシ林やコナラ林、アカマツ林、モミ、ツガ林などに生えます。
■特徴
幼菌は白色の外皮膜(卵のような白いツボ)に覆われていて、成長していくと、頭部が割れて赤色から橙色の傘があらわれてきます。傘の周辺には放射状の溝線をあらわします。ヒダは黄色、柄は黄色の地に橙色のだんだら模様があります。(時に雨で流れて消えることもあります。)

一言にタマゴタケといっても、環境によって色や形が異なる場合があります。
例えば、傘の色味に赤色が強く、ヒダに褐色の縁取りがある個体。

全体的に黄色味が強い個体。

柄のだんだら模様が無い個体。



■きのこの構造を再確認!(簡単な紹介)

■タマゴタケの種類
タマゴタケ以外に姿かたちがよく似たきのこが存在します。(ここでは3種類のきのこを紹介します)
・キタマゴタケ
福岡県内でも観察ができるきのこですが、森の中というよりも公園内での発生が多いきのこです。そのため、植樹をする際に一緒に付いてきたものではないかと言われています。

・チャタマゴタケ
県内でも観察はできますが、比較的珍しいきのこの一つです。

・フチドリタマゴタケ
主に沖縄県に生息する熱帯性のきのこです。

※タマゴタケ類に関してさまざま研究が行われており、今後、系統の違いが明らかにされる可能性が高いと言われています。(未知種の存在、タマゴタケ黄色型、キタマゴタケ茶色型など)しかし、このブログでは、販売されている図鑑を参考に、簡単な色分けで載せていますのでご了承ください。
■似ている猛毒きのこ「名前編」
・タマゴテングタケモドキ
・タマゴタケモドキ
・クロタマゴテングタケ
・コタマゴテングタケ
・クロコタマゴテングタケ
・タマゴテングタケ
・シロタマゴテングタケ     など
■似ている猛毒きのこ「見た目編」
・ベニテングタケ
シラカバ林やコメツガ林などの地上に生えるきのこ。その姿かたちから、童話の絵本や雑貨のモチーフにされることが多いきのこです。

■タマゴタケ(卵茸)は美味しい
タマゴタケは欧州に発生する近縁種とともに「皇帝きのこ」とも呼ばれていて、昔から親しまれています。傘はやわらかく、ぬめりがあり、柄はしゃきっとしていて風味には癖がなくきのこそのものの味はいいです。きのこ汁やお吸い物、あげもの、バター炒めなどに利用されます。
※野生のきのこには、似ている毒きのこがたくさんいます。また、食べられるきのこでも古かったり痛んだりしていると中毒性のカビなどが発生しているおそれがありますので、詳しい人の指示をよく聞いてから判断するように心がけましょう。また、きのこは命にも関わるものも多数存在します。安易な気持ちは周りの人にも迷惑をかけてしまいますので十分に注意してください。
※油山市民の森では採取は禁止しています。

■さいごに
タマゴタケは、きのこ好きにも愛されているきのこで、私も大好きなきのこです。森の中に生える姿は美しく華やかで、きらきらしていて迫力も絶大で、何度会っても嬉しくなります!いつ会えるかわからないきのこだけど、会えた時の喜びは本当に大きいんですよね。だから、きのこ探しは楽しいんですよね。
■参考
くらべてわかるきのこ(山と渓谷社 吹春俊光監)
日本のきのこ(山と渓谷社 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編解説)
製作協力/DogaLABO
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